イギリスを旅行するなら、ほぼ確実にお世話になるのが鉄道です。ロンドンからエディンバラ、バース、オックスフォード、湖水地方……主要な観光地はほとんど鉄道でつながっています。
ただし、イギリス鉄道のチケットは「いつ・どこで買うか」で値段が数倍変わります。同じロンドン→エディンバラでも、早めに買えば£30台、当日駅で買えば£150以上、なんてことが普通に起こります。
この記事では、私がイギリス在住時からずっと使っている予約サイト・アプリTrainline(トレインライン)の使い方を、2026年の最新の画面と料金ルールにあわせて解説します。2019年に書いた旧記事はこちら(【Trainlineの使い方】イギリス鉄道の安いチケットを探そう!)ですが、アプリのUIや手数料の仕組みがかなり変わったので全面的に書き直しました。
Trainlineとは?公式サイトと何が違うのか
Trainlineは、イギリス発の鉄道・バスのオンライン予約サービスです。ヨーロッパ45か国・260以上の鉄道会社やバス会社のチケットをまとめて検索・購入できます。
イギリスの鉄道は会社ごとに運行が分かれていて(LNER、Avanti West Coast、GWRなど20社以上)、公式サイトで買おうとすると「どの会社の列車なのか」を自分で把握する必要があります。Trainlineなら出発地と目的地を入れるだけで、全社の列車と料金が一覧で出てきます。
正直に書くと、Trainlineは公式サイトより少しだけ高くなります。理由は後述する予約手数料(£0.59〜£2.79)です。それでも私がTrainlineを使い続けている理由は以下の3つです。
- 最安の日・時間帯が一目でわかる:前後の日付や時間帯の最安値を並べて見られるので、「1日ずらせば半額」が簡単に見つかる
- アプリで全部完結する:eチケット(QRコード)で改札を通れるし、当日の発車ホームもアプリに出る
- Ticket Alerts・SplitSaveなど節約機能が豊富:公式サイトにはない機能で、手数料分以上に安くなることが多い
初めてのイギリス旅行で、鉄道会社の違いなんて分からない、という人には特におすすめです。
イギリス鉄道のチケットの基本(これだけは覚えておく)
Trainlineの画面を理解するには、チケットの3つの種類を知っておく必要があります。
Advance(アドバンス):いちばん安い
- 出発の約12週間前から発売される早割チケット
- 指定した列車にしか乗れない(片道のみ)
- 払い戻し不可(変更は手数料で可能な場合あり)
- Trainlineの公式データでは、1週間以上前に買うと当日のAnytime運賃より平均61%安い
Off-Peak(オフピーク):そこそこ安い
- 平日の通勤時間帯(朝・夕)を避けた列車に乗れるチケット
- Off-Peak時間帯ならどの列車でもOKなので、旅行者には使いやすい
- Super Off-Peakという、さらに時間帯が限られて安いものもある
Anytime(エニータイム):高いが自由
- どの列車にも乗れる。値段は高い
- 予定が全く決められないときの最終手段
結論としては、日程が決まっているならAdvance、決まっていないならOff-Peakを狙います。チケットの種類をもっと詳しく知りたい人はこちらの記事もどうぞ(イギリス鉄道のオフピークとは?チケット種類を紹介)。
Trainlineの手数料は実際いくら?(2026年版)
「Trainlineは手数料がぼったくり」という声をたまに見かけるので、公式サポートページに書かれている現行ルールをまとめます。
- 予約手数料(Booking fee):イギリス国内の列車で£0.59〜£2.79。チケット代や乗車日によって変わり、支払い前のカート画面に表示される
- 当日乗車分をアプリで予約する場合は手数料無料
- eチケット・アプリ受け取りの配送料:無料
- 駅での発券(Collect at station):Webサイト経由だと£2.99。アプリ経由なら無料
- 郵送:£12.99(旅行者は使わなくてOK)
- 海外発行のカード・海外からの予約:別の手数料がかかる場合あり。この手数料は返金されない
つまり、£100のチケットに最大£2.79上乗せされる程度です。ロンドン→エディンバラを1日ずらすだけで£50変わる世界なので、手数料より「安い列車を見つけられるかどうか」の方がはるかに重要です。
ちなみに、日本のクレジットカードで払う場合は「海外発行カードの手数料」に該当する可能性があります。決済画面の内訳を必ず確認してから「Pay」を押してください。
Trainlineの使い方:検索から購入まで
ここではロンドン→エディンバラの往復を例にします。Webサイトでもアプリでも流れは同じですが、手数料面でアプリの方が有利なので、旅行前にアプリを入れておくのがおすすめです。
STEP1:アカウント登録(無料)
メールアドレス、またはGoogle・Appleアカウントで登録できます。eチケットはアカウントに紐づくので、スマホで購入→スマホで乗車がいちばんスムーズです。
STEP2:出発地・目的地・日付を入力
- From / To:「London」と入れると駅名の候補がたくさん出ます。どの駅から乗るか決めていなければ「London (Any)」を選べばOK。エディンバラ行きなら「Edinburgh (Waverley)」が中心駅です
- Return / One way:往復ならReturn。イギリスでは片道×2が往復より安いケースが多いので、両方比べるのがコツ
- Passengers:大人(16歳以上)と子ども(0〜15歳)の人数。Railcard(後述)を持っていればここで追加
STEP3:検索結果の見方(ここが最重要)
検索結果には、列車ごとの発着時刻・所要時間・乗り換え回数・最安料金が並びます。見るべきポイントは3つです。
- 料金の下の残席表示:「Only 3 left」のような表示が出ている料金は、Advanceチケットの残りが少ないサイン。迷っていると消えます
- Earlier / Later:前後の時間帯の列車を表示。朝イチや夜の列車は安いことが多い
- 「Cheapest」や日付タブ:前後の日の最安値を比較できる。ここで1日ずらすと劇的に安くなることがある
時間と料金を見比べて、「この列車」と決めたら料金をタップします。
STEP4:チケットの種類と座席指定
選んだ列車のAdvance / Off-Peak / Anytimeの料金が並びます。基本はいちばん安いもので大丈夫ですが、「払い戻しできるか(Refundable)」「変更できるか(Changeable)」の表示だけ確認してください。
長距離列車(LNER、Avantiなど)は座席指定ができます。進行方向向き(Forward facing)、窓側(Window)、テーブル席、電源付き(Power socket)などの希望を出せますが、空席次第なので必ず通るわけではありません。
STEP5:受け取り方法は「eチケット」一択
受け取り方法は、eチケット(スマホ表示)、駅の券売機で発券、郵送の3つ。eチケットを選べば、メールでPDFが届くのと同時にアプリ内にQRコードが表示され、改札機にかざすだけで通れます。
注意点として、メールアドレスを打ち間違えるとチケットが届きません。登録時に必ず確認を。
STEP6:支払い
クレジットカード、PayPal、Apple Pay / Google Payが使えます。支払い前のカート画面に「Booking fee」が表示されるので、ここで金額を確認して「Pay」を押せば完了です。
もっと安くする5つのテクニック
1. Ticket Alertsで発売日を通知してもらう
Advanceチケットは約12週間前に発売されますが、路線や鉄道会社によってタイミングがずれます。TrainlineのTicket Alertsに区間と日付を登録しておくと、発売されたタイミングでメールが届きます。3か月前から旅程が決まっている人は、まずこれを設定してください。
2. SplitSave(分割チケット)を使う
イギリス鉄道の変なルールのひとつに、「A→Cの通しチケットより、A→B+B→Cの2枚に分けた方が安い」ことがある、というものがあります。TrainlineのSplitSaveは、これを自動で探して、乗り換えなしのまま2枚の組み合わせで売ってくれる機能です。検索結果に「SplitSave」のラベルが出ていたら、通しチケットと値段を比べてみてください。
3. Railcard(レールカード)で1/3オフ
Railcardは年会費£30前後で、対象のチケットが1/3オフになる割引カードです。16-25 Railcard、26-30 Railcard、Two Together(2人旅行用)、Family & Friends、Senior(60歳以上)などがあり、Trainlineアプリ内でデジタル版を購入・保存できます。
2019年時点では「郵送がイギリス国内限定なので旅行者は実質買えない」と書きましたが、今はデジタルRailcardがあるので、条件を満たせば旅行者でも使える可能性があります。ロンドン→エディンバラ往復で£100以上使うなら、年会費£30を払っても元が取れる計算です。購入条件(年齢、写真、パスポート)は各Railcardの公式ページで確認してください。
4. GroupSave:3〜9人なら最大33%オフ
大人3〜9人のグループでOff-Peak / Super Off-Peakのチケットを買うと、カード不要で最大33%オフになります。家族旅行や友人との旅行なら、人数をまとめて検索するだけで自動で適用されます。
5. Price Predictionと「1日ずらし」
アプリのPrice Predictionは、過去の販売傾向から「この料金があとどれくらいで値上がりしそうか」を予測してくれます。「今買うべきか待つべきか」の目安になります。あわせて、前後の日付タブで1日ずらした料金も必ず見てください。イギリス鉄道は土日より平日、昼より早朝・夜の方が安い傾向があります。
乗車当日の流れ
- 発車ホームの確認:イギリスの駅はホームの発表が発車の10〜20分前と遅いです。Trainlineアプリの「Live times」や「My Tickets」で確認できます
- 改札:アプリのQRコードを改札機の読み取り部にかざす。改札がない駅は車内で車掌に見せる
- 遅延・運休時:アプリに通知が来ます。Advanceチケットでも、乗る予定の列車が運休した場合は次の列車に振り替えてもらえるのが原則です
Trainlineと他サービスの使い分け
私の使い分けは以下です。
- Trainline:イギリス国内の鉄道・バスの検索と購入のメイン。ヨーロッパ各国の鉄道(フランス・スペイン・イタリアなど)もまとめて買える
- 鉄道会社の公式サイト:手数料ゼロで買いたいとき。ただし会社ごとにアカウントが必要で、UIも英語のみ
- BritRail Pass:1〜2週間で5回以上長距離移動するなら、乗り放題パスの方が安くなることも(ブリットレイルパスの購入方法)
まとめ:Trainlineで安くイギリス鉄道に乗るコツ
- 旅程が決まったらTicket Alertsを登録して、Advanceチケットを発売直後に買う
- 検索結果では前後の日付・時間帯を必ず比較する
- 受け取りはeチケット、購入はアプリがいちばん手数料が安い
- SplitSave・Railcard・GroupSaveが使えるなら迷わず使う
手数料£2.79を気にするより、安い列車を見つける方がずっと節約になります。Trainlineはその「見つける」部分が圧倒的にラクなので、初めてのイギリス鉄道にはいちばんおすすめできるサービスです。
区間別の行き方ガイド
ロンドンから主要都市への具体的な行き方(鉄道・バス・飛行機の比較)はこちらにまとめています。
- ロンドンからエディンバラへの鉄道での行き方
- ロンドンからバースへの行き方3通り
- ロンドンからオックスフォードへの行き方は3通り
- ロンドンからケンブリッジへの行き方は3通り
- ロンドンからマンチェスターへの行き方は4通り
- ロンドンからリバプールへの行き方は3通り
- イギリス鉄道の予約方法【超まとめ】
※料金・手数料は2026年10月時点のTrainline公式情報をもとにしています。最新の金額は購入画面でご確認ください。