イギリス旅行をする際の最も一般的な移動手段は、鉄道です。ほとんどの旅行者は鉄道を利用するのではないでしょうか?
しかし、イギリスの鉄道の料金は、チケット種類によってチケット料金が違ったり、行き先は同じでも、日付や時間帯によってチケット料金が数倍変わることもあります。また、予約する時期によっても料金は大きく異なります。
つまり、イギリスの鉄道料金は、とっても複雑ってことです。
このイギリス鉄道の料金の複雑さを踏まえて、安い料金のチケットを買うための5つのポイントを紹介します。
と〜げ
これから、紹介するポイントを知っておくと、安い料金のチケットを買えて、安くイギリスを旅行できると思います。
これから、ポイントを紹介する上で、ロンドン – エディンバラ間(London North Eastern RailwayのLondon Kings Cross駅からEdinburgh Waverley駅間)の片道チケット料金を、例として説明することがあります。他路線・区間では必ずしも今回の例と同じ結果とならないことがあるのでご注意ください。
1. Advanceチケットを買う
イギリス鉄道には、大きく3つの種類のチケットが存在します。
- Advance(アドバンス)
出発日の12週間前から事前発売されるチケット - Off-Peak(オフピーク)
Off-Peak(混んでいない時間帯)であればどの電車に乗ってもいいチケット - Anytime(エニータイム)
1日のどの電車に乗ってもいいというとても自由度が高いチケット
ちなみに、チケット種類について詳しく知りたい人はこちらの記事を読んでみてください。
AnytimeやOff-Peakチケットのような自由度の高いチケットとは異なり、Advanceチケットは、事前に乗る電車を決めて予約購入し、その電車にしか乗ることができません。
一方で、自由度が低い分、Advanceチケットは、3つのチケット種類の中で、最も安いチケットです。
では、3つのチケット種類それぞれで、どのくらい料金が異なるのか?
こちらは、ある日のロンドン・エディンバラ間の各チケット種類とその料金です。スタンダードクラス席とファーストクラス席をそれぞれ示します。
スタンダードクラス席
チケット種類 | 料金 |
Advance | £34 ~ 88 |
Off-Peak | £73.2 |
Anytime | £161.5 |
スタンダードクラス席では、Advanceの最安値と比べると、Off-Peakは料金が約2倍、Anytimeは4.75倍高い料金です。
ファーストクラス席
チケット種類 | 料金 |
Advance | £79.5 ~ 117.5 |
Off-Peak | £203 |
Anytime | £251 |
ファーストクラス席では、Advanceの最安値と比べると、Off-Peakは料金が約2.5倍、Anytimeは3倍以上高い料金です。
クラス席にかかわらず、Anytime, Off-Peakは、Advanceの最安値と比べると数倍単位で高いということがわかるかと思います。
Advanceチケットを買う
2. 早めに買う
基本的に、Advanceチケットは、出発日が近くなると料金が高くなります。
なので、早めに買いましょう。出発の直前ではなく、できれば、Advanceチケット発売直後の12週前から、少なくても2,3週間前には購入した方が安い料金のチケットが手に入ります。
このことを、ロンドン – エディンバラ間の路線の片道チケット料金を例として説明していきます。
こちらが、今からX日後(1日後~80日後)までの『Advanceチケットのその日の最安値』を示したグラフです。スタンダードとファーストの両方のデータを示しています。『その日の最安値』とは、例えば、5/20日の中で一番安いAdvanceチケットの料金という意味です。
横軸がX日後、縦軸がその日の最安チケット料金 [£]です。
日々のチケット料金の変動はあるものの、先のチケットになるほど、チケット料金が安いという傾向を見ることができます。つまり、早めに購入した方が安いということです。
では、Advanceチケット以外のAnytimeやOff-Peakチケットではどうなのか?
実は、上で示したロンドン – エディンバラ間では、AnytimeとOff-Peakは、早めに購入してもほとんど変わりません。Advanceチケットのように何日も前に購入するメリットはないと言えます。
特に、Anytimeは数週間前から当日まで全く料金が変わりません。Off-Peakは前日までは全く変わりませんが、当日は料金が2倍程度になるので、少なくても前日までに購入した方がいいです。
早めに買う
3. チケット料金が安い日を探す
上のグラフをもう一度見てみましょう。
『日々の変動の方が激しいのではないか?』と思った人がいるでしょう。
その通りで、チケット料金は、日によって大きく変わります。そして、その理由はよくわかりません。
私が調べた限り、1つ言えるのは、曜日の影響はありそうということだけです。週末(金、土、日)はチケット料金が高く、平日(月、火、水、木)はチケット料金が低い傾向はあります。ただし、明確ではなく、大まかにそういう傾向があるということに過ぎません。
なので、自分で、チケット料金が安い日を探す必要があります。
でも、チケット販売サイトで、いちいち日付を変えて検索するのはめっちゃ大変です。そこで、おすすめなのが、Trainlineというサイトです。Trainlineはチケット販売サイトの基本的な機能に加えて、安いチケットを探しやすい便利な機能を搭載しています。
例えば、検索した日付のチケットの前後3日間の各時間帯ごとの最安値を簡単にチェックすることができます。基本的に、Advanceチケットが売り切れていなければ、Advanceチケットの料金が表示されることになります。
また、1か月単位で、各日の最安値チケットを探すこともできます。
このように、Trainlineを使えば、簡単に、チケット料金が安い日を探すことが可能です。
ちなみに、Trainlineの詳しい使い方は、こちらの記事を読んでみてください。
チケット料金が安い日を探す
4. 始発付近の安いチケットを探す
チケット料金は、時間帯によっても変わります。基本的には、始発付近のAdvanceチケットが一番安いチケットになります。
こちらは、ある日の、ロンドン – エディンバラ間の片道路線の出発時刻とそのAdvanceチケットの料金を示したグラフです。
始発付近の電車のチケットが最も安く、そこから、料金が高くなっていくのがわかります。同じ日でも、時間帯によって2倍以上の料金差があります。
探し方については、上で紹介したTrainlineの便利な機能を使って安いチケットを探せば、安い時間帯のチケットを探すことができます。
始発付近の安いチケットを探す
5. ブリットレイルパス(BritRail Pass)を使う
ここまで、紹介した通り、安いチケット = Advanceチケットです。
しかし、Advanceチケットのデメリットは、決まった電車にしか乗れなかったり、計画が変更になったときに払い戻しができなかったりと、自由度が低いことです。
でも、だからといって、自由度の高いAnytimeチケットやOff-Peakチケットは、料金が高いというデメリットがあります。
では、安く、かつ、自由度の高い鉄道旅行をしたい人はどうすればいいのか?
そんな人におすすめなのが、ブリットレイルパス(BritRail Pass)です。
ブリットレイルパス(BritRail Pass)は、イギリス鉄道を乗り放題できるパスのことです。短期間で数都市を回るような旅行をしたい人におすすめなパスです。
例えば、8日間のブリットレイルパスを購入すると、その8日間は、イギリス鉄道のどんな電車もどんな時間帯でも乗り放題になります。
料金は、スタンダード席の8日間のブリットレイルパスで、€286ユーロ(約3,5330円)です。8日間、時間を気にせずに色んな場所に行きたい!場合はかなりおトクなパスと言えます。
ブリットレイルパスには、対象地区や有効期間が異なる様々なものがあります。興味がある人は、以下記事を読んでみてください。
ブリットレイルパス(BritRail Pass)を使う
チケット購入方法
チケットの購入も、Trainlineでできます。
購入方法やチケットの受け取り方などはこちらの記事を読んでください。
まとめ
安い料金のチケットを買うための5つのポイントは以下。
- Advanceチケットを買う
- 早めに買う
- チケット料金が安い日を探す
- 始発付近の安いチケットを探す
- ブリットレイルパス(BritRail Pass)を使う
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