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観光前にチェック!バルト三国の1つ エストニアの基礎知識

バルト三国の1つ,エストニアに来ています.観光情報だけではなくて,エストニアという国そのものの知識を持っていると,観光をより楽しむことができると思います.

今回は,エストニアについての基礎知識を簡単に書きます.観光に直結する内容ではなく,あくまでエストニアの基礎知識について紹介します.

 

エストニア

基礎データ

  • 国土面積:45,000km^2(日本の約1/9)
  • 人口:約131万人(2014年)
  • 首都:タリン
  • 言語:エストニア語
  • 宗教:国民の半数以上が無宗教.プロテスタント(ルター派),ロシア正教等
  • 通貨:ユーロ

 

地理

バルト三国の1つです.三国の中で最も北に位置します.フィンランド湾に面しており,湾をはさみフィンランドから約90km南に位置します.国土は北はフィンランド湾、西はバルト海に面します.南はラトビア、東はロシアと国境を接っします.

 

略歴史

1219年 デンマーク人がタリンを築く
1285年 タリンがハンザ同盟に加盟
1346年 ドイツ騎士団が進出・領有
1629年 スウェーデン領となる
1721年 北方戦争の結果ロシア領となる
1918年 独立を宣言
1940年 ソ連に併合
1991年 ソ連より独立
2004年 NATO・EU加盟
2011年  ユーロ導入

ポイントとしては,様々な国が進出したり,領土になったりしています.そして,20世紀はまさにソ連による支配の時代でした.ソ連独立後は,NATO・EU加盟,ユーロ導入とロシアとは距離を置き,西側諸国の一員になっています.

 

民族構成,言語構成

エストニア人が69.7%,ロシア人25.2%と,ほぼこの2つの民族で構成されています.

言語構成は,国語・公用語であるエストニア語は国民の68.54%の母語であり,ロシア語を母語とする人は29.60%を占めます.特に首都タリンでは46.7%と半数近く,ロシア国境に位置するナルヴァでは93.85%と大半がロシア語を母語とする住民で占められています.

 

残留ロシア人問題

ソ連独立後に,エストニアのロシア系住民の多くが外国籍として扱われて,事実上,無国籍状態になり,今も大きな問題になっています.エストニアでは11万人,バルト三国全体では,数十万人存在します.

かといって,ロシア系住民だから,ロシアがロシア国籍を与えることもしません.バルト三国のロシア系住民は,それまで税金を自分の住んでいる国に払ってきたので,当然ロシアに対しては支払っていません.もし,ロシア系住民にロシア国籍を与えると,彼らの年金をロシアが支払わなければなりません.これはロシアにとって大きな負担になりますので,ロシア政府も彼らに国籍を与えないのです.

無国籍の場合,就職機会もなく,ビザもないので他国へ行くこともできません.大変大きな問題です.

 

電子国家

国家戦略はICT

近年のエストニアを非常に電子化が進んだ「電子国家」です.ICT(Information and communication technology, 情報通信技術)を国家戦略としています.e-Estoniaと呼ばれています.

エストニアでは,電子行政サービスを担うX-roadシステムというものがあります.これは年金保険,住民登録,医療保険,納税など各省庁のデータベースをインターネット上で統合しています.

また,国民はIDカード(最近は,SIMカードにICチップ入りIDを搭載している)を持っているため,あらゆることが,簡単にオンラインで手続きできます.

選挙の投票,納税,会社を始める手続きもオンラインで可能です.そのため,役所的な紙による手続きがほぼないそうです.

詳しくはこちらのe-estoniaのホームページをチェックしてください.画像リンクをクリックできます.

また,早期のIT教育を推進したり,ITに強い国です.Skypeの開発拠点はエストニアの首都タリンにあります.最近では,国家として,仮想通貨を本気で発行しようと考えています.これについては過去記事を参照ください.

エストニアが国家ICO!?仮想通貨エストコインEstcoin

 

エストニアが如何にICTが進んでいるかがわかるYoutube動画を紹介します.

Youtube動画

エストニア国民がどれだけ,電子化された環境で生活しているかがわかる動画です.紙の手続きはなく,IDカードとパソコンですべてができる様子がわかります.

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電子国家についてエストニア国民にインタビューした動画がYoutubeにあります.「紙はトイレでしか使わない」,「すべてがオンラインだ,食事以外」など電子国家に住む国民ならではのコメントがたくさんです.

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なぜICTを推進したのか

元々,エストニアはソ連時代にハイテク部門を担当していたことから,首都のタリンにはサイバネティクス研究所がありました.在籍するエンジニアあシステムやソフトを開発する能力があったため,政府はICTに資本を集中させることを決定しました.

このサイバネティクス研究所が,今のcyberneticaです.cyberneticaがX-roadを始め,エストニアのICTシステムの構築に取り組んできました.

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エストニアがユニークなのは,ICTに一貫してICTに特化した点です.学校では屋根の修理よりも,パソコン導入を優先したり,冬にロシアにガス供給を止められて暖房がない中,パソコン導入やインターネット整備を進めました.

 

経済

エストニアの経済は,中・東欧の中では高い水準にあります.GDPで見ると東欧の方が大きいのですが,1人当たりのGDPで見ると,ポーランドやハンガリーよりも高い水準です.これはバルト三国の中で最も高い数字です.

財政収支と政府債務の対GDP比も30%以内と非常に優秀です.ちなみに,ギリシャやスペイン,ポルトガルはこの対GDP比が100%とか200%近いです.

 

纏め

最後に,エストニアに関する基礎知識として箇条書きで纏めました.

  • 国土面積:45,000km^2(日本の約1/9),人口:約131万人(2014年)
  • バルト三国の最北に位置して,フィンランドからもバルト海を挟んで80kmほどと近い.
  • 歴史的には,スウェーデン,ドイツ騎士団,ソ連に進出・領有されてきた.
  • 民族構成比は,エストニア人が69.7%,ロシア人25.2%.
  • 無国籍の残留ロシア人問題がある.
  • 国家戦略がICTで,電子化が進んでいる.行政サービスをオンラインで手続きできる.
  • バルト三国の中では最も1人当たりのGDPが高い,そして,ポーランド,ハンガリーよりも高い.
  • 財政状況も良好である.

今回は,特別,観光に関する知識というよりは,エストニアを訪れる前に基礎的な知識を紹介しました.今回に内容は,主に,Wikipedia,外務省のホームページと,以下の大前研一の本を中心に纏めました.

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