この記事では,英語のリンキングを勉強できるアプリについて紹介します.
リンキング(linking)とは,英語を発音するときに単語と単語の音がつながる音声変化のことを言います.
例えば,『need it』という言葉における,needの語尾dと,itの語頭iをつなげて,「ニーディットゥ」と発音します.「ニードゥ イットゥ」と分けて発音はしません.
need it
正:ニーディットゥ
誤:ニードゥ イットゥ
他にも,pick it up:ピッキタップ,coming out:カミンガウトのようなものもリンキングです.
と〜げ
皆さんがリスニングをするときに,聞こえない,聞き取りづらいと思うことがあるでしょう.それは,このリンキングによる音声変化を理解していないことが非常に多いです.
ネイティブスピーカーはリンキングを使って英語を発音します.なので,単語1つ1つの発音を知っていても,単語が2つ並んだときのリンキングの音声変化を知っていないと,ネイティグの英語をリスニングすることは難しいです.
例えば,needとitというそれぞれの単語の発音は知っていても,『need it』をニーディットゥと発音することを知らないとリスニングすることが出来ません.
リスニングが出来ない人は,リンキングを勉強すると飛躍的にリスニング力が向上します!
そこで今回は,リンキングの種類についてと,英語リンキングを勉強できるスタディサプリENGLISHというアプリを紹介していきます!
英語のリンキングの種類
リンキング(連結)は,単語と単語が繋がる音声変化として紹介しましたが,音声変化はリンキングを含めて6種類あります.
リンキングは連結という音声変化を指す言葉だけど,英語の音声変化の総称としても使われることもあるよ.
この記事では,リンキング=音声変化の総称として使っていくよ.
では,英語リンキングの種類を1つ1つ説明していきます!
連結(つながる音)
既にリンキングとして説明しましたが,改めて説明します.
連結は,子音で終わる単語と,母音で始まる単語がつながって,まるで1つの単語のように聞こえるという音声変化です.
例えば,『pick it up』は,「ピック イットゥ アップ」と分けて1単語1単語発音せずに,「ピッキタップ」と1まとまりにして発音します.
連結の音声変化を知らないと,速くて聞き取れないということになります.pick it upやneed itのようなよくある連結はひとまとまりで発音を覚えてしまいましょう!
脱落(落ちる音)
脱落は,単語の語尾のt, d, gが聞こえないという音声変化です.
例えば,『sit』は「シットゥ」ではなく,「シッ」と聞こえて,tの部分の発音が聞こえないです.
正確には,完全に語尾を発音しないのではなくて,途中で発音しようとして止めるという状態です.tを発音するときに,舌を上顎に付けてから離して発音しますが,舌を上顎に付けたまま発音を終えるみたいな感じです.
脱落の音声変化がわかると,一瞬だけ「シッ」と聞こえたのが,『sit』のことかとわかります.
同化(変わる音)
同化は,2つの単語がくっついて音が変わる音声変化のことです.連結と似ていますが,違いは,連結はくっつくだけで,同化はくっついて音が変わるという点です.
例えば,『did you』は「ディドゥ ユー」ではなく,「ディジュー」と発音します.
同化は,『did you』の他には,『could you:クジュー』や『would you:ウジュー』などもあります.『want to 』を『wanna:ウォナ』となる同化もあります.
連結と同じようにひとまとまりで発音を覚えてしまうとイイと思います!
短縮(短くなる音)
短縮は,『I am』を『I’m』と短縮して発音する音声変化のことです.
他にも,『He will:ヒー ウィル → He’ll:ヒル』,『should have:シュドゥ ハヴ → should’ve:シュドゥヴ』などがあります.
ネイティブは基本的に短縮して発音するため,短縮したときの音声変化がわかっていないと聞き取ることが出来ません.
知らないと全く聞き取れませんが,知ってしまえば結構聞き取るのは簡単です.
弱形(弱くなる音)
弱形は,冠詞(a, the),前置詞(in, at),接続詞(and, but)を弱く発音する音声変化です.なので,これらの単語はあまりはっきりと聞こえません.
英文を聞いていると,冠詞,前置詞,接続詞が言ったのか言わなかったのかわからないときがあります.
これはわざと弱く言っているから,ある意味当然なのです.
変形(やわらかくなる音)
変形は,英文になったら変わるものではなく,単純に単語の音声変化です.
例えば,『bottle』という単語があります.これは,「ボトル」ではなく「ボロル」という感じで発音します.『tt』の部分を「tの音」で発音せずに,「ロ」と発音します.
正確には,「ロ」ではなく,舌を上顎に当てるのを50%くらいにした感じのやわらかい「ロ」という発音だそうです.
『bottle』のように「ボトル」という発音だと思ったのに,違う発音だったら,聞き取れるわけがありません.他にも,『little:リロル』,『letter:レラ』『putting:プリング』などがあります.
以上が英語リンキングの6種類です.この6種類の音声変化を勉強すれば,リスニング力は格段に向上します.
では,どうやって,リンキングを勉強すればいいのか?
それは,スタディサプリENGLISHというアプリを使って,勉強するのがイイです!
英語のリンキングを勉強できる『スタディサプリENGLISH』アプリ
スタディサプリENGLISHとは?
スタディサプリENGLISHは,リクルートが開発した英語学習アプリです.AppStore教育カテゴリランキングで1位のアプリです.
このアプリには大きく2つのコースがあります.
- 日常英会話コース (月額980円)
- TOEIC対策コース (月額2,980円)
TOEIC対策をできるコースです.また,このコースは日常英会話コースが含まれます.今回は,このコースについて触れません.リンクから確認してください.
私は,日常英会話コースを使っています.日常英会話コースには,『日常英会話』と『リスニングPLUS』という2つのトレーニングがあります.
- 日常英会話
- リスニングPLUS
『日常英会話』では,日常英会話で使われる英語を勉強できます.まず,英会話を聞いて,以下の内容を勉強して進めます.
また,もう一つのトレーニング『リスニングPLUS』については次で説明します.
『リスニングPLUS』でリンキング(音声変化)を勉強
このアプリの中の,『リスニングPLUS』で,リンキング(音声変化)を勉強することができます.
『リスニングPLUS』では,先ほど紹介した6種類の音声変化をディクテーションすることで勉強することができます.
ディクテーションとは,英語を聞いて,その英語を聞き取って,書き取るというリスニングの勉強方法の1つです.
6種類の音声変化ごとに勉強できるんです.
勉強の進め方としては,英文が流れて,こんな感じに単語抜けの英文が表示されます.そこで,穴抜け部をディクテーションしてタイプしていく感じです.
この問題は,『hope it』という連結の音声変化を学ぶ問題です.解説として,『hope it:ホウピッ』と連結して発音することが書かれています.
こんな感じで学習を進めていきます!
各音声変化6種類において,Level.1〜6まであり,Levelごとに6つのsectionがあります.そして,1sectionに5つのsubsectionがあり,1subsectionは5問から構成されます.
なので,1音声変化ごとに900問,すべての音声変化を合わせると5400問のディクレーション問題を勉強することになります.
私(TOEIC825)の感想として,Level1, 2は簡単ですが,Level3~6は結構難しくて,聞き取れないことも多いです.
現在,毎日1sectionずつ,繰り返し勉強しています!
英語リンキングまとめ
- リンキング(音声変化)は6種類
- リンキング(音声変化)がわかれば,リスニング力が向上する.
- リンキングを勉強するにはスタディサプリENGLISHアプリがおすすめ
リンキングを勉強すると,リスニング力は飛躍的に向上します.これ本当です.
私は過去に,TOEICスコアを半年で400点UP(300点台〜750点)させたことがあります.そのときの勉強方法についてはこちらをどうぞ.
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