アイラ島のラフロイグ蒸留所に行ってみた!

ちむ子

アイラ島のラフロイグ蒸留所に行ってみたいな〜、見学ツアーってどんな感じなのかな?どうやって参加するんだろう?

こういう人向けに記事を書きました。

私自身、アイラ島のラフロイグ蒸留所を訪れて見学ツアーに参加したことがあります(2016年の話ですが)。今回は、アイラ島のラフロイグ蒸留所に行ったことについて紹介します。

ラフロイグ蒸留所について

ラフロイグ(Laphroaig)蒸留所は、アイラ島にあるシングルモルトウイスキーの蒸留所です。ラフロイグはウイスキーの銘柄でもあります。2014年に日本のサントリーホールディングスが蒸留所を買収し、現在はサントリーの所有となっています。

ラフロイグは、薬っぽい香りが特徴で好みが別れるウイスキーとして知られています。チャールズ皇太子御用達のウイスキーである事も有名で、モルトウイスキーで初めてプリンス・オブ・ウェールズ御用達の認定を受けています。

蒸留所は1815年に設立で、200年以上の歴史があります。2015年は設立200周年であったためか、私が2016年にツアーに参加した際には200年記念のウイスキーグラスをプレゼントでもらえました。

200周年の看板もありました。

ラフロイグの歴史において、ベシー・ウィリアムソン(Bessie Williamson)という女性が所長をしていた時期(1954年-1970年)があります。女性が蒸留所の所長になるのがスコッチ・ウイスキーの歴史の中でも非常に稀有な例ですが、ジェシーは新しいやり方を持ち込み、生産性を向上させるという大きな貢献をしたそうです。

そのせいか、ラフロイグはフロアモルティングのように伝統的な製法をする一方、他の工程はコンピュータを使って制御しています。新しい方法を模索することがラフロイグの気性のようです。

と〜げ

アイラ島にある他の蒸留所ボウモアでは、伝統的で非効率な製法に拘っています。

MEMO
  • 住所:Port Ellen, Isle of Islay PA42 7DU イギリス(Google Map
  • ホームページ:LAPHROAIG

ラフロイグ蒸留所への行き方

アイラ島への行き方について、フェリーと飛行機という2つの選択肢があります。飛行機はグラスゴー空港から飛んでいます。行き方の詳細はこちらを参考にしてください。

関連記事アイラ島への行き方は2通り!さくっと紹介

ラフロイグ蒸留所は、アイラ島内ではポート・エレン(Port Ellen)という南島に位置する町のはずれにあります。ポート・エレンの中心地からは3kmほど離れているのでタクシーを使うといいでしょう。

また、ちょっと時間はかかりますが徒歩で行くというのもありです。こんな感じの景色を楽しめます。

羊もいます

ラフロイグ(Laphroaig)の看板が見えたら入りましょう。

建物の入口付近には、外でくつろげる空間があり、海も見えて良い場所です。

と〜げ

ラフロイグ蒸留所の近くには、ラガヴーリン蒸留所、アードベッグ蒸留所があるので、まとめて見学すると良いでしょう。

ラフロイグ蒸留所の見学ツアー

ラフロイグ蒸留所のツアーは£5のお手軽なものから、100£の高価なものまでいくつかあります。

私が参加したツアー(EXPERIENCE TOUR)

私はEXPERIENCE TOURに参加しました。ほとんどの人がこのツアーに参加するのではないでしょうか。

フロアモルティングの工程から、生産工程をガイドが案内してくれるツアーです。ツアーの後には自由に3種類のウイスキーを試飲できます。また、ウイスキーグラスとストラップがもらえるみたいです。私が行ったときはストラップのプレゼントはもらえませんでしたが、小さなウイスキーボトルをもらえました。

  • 時間:1時間
  • 料金:£10
  • 毎日 10:30, 11:30, 14:00, 14:30, 15:00

私がツアーで見学した様子を簡単に紹介します。

こちらが伝統的なフロアモルティング(フロアモルティング)を行う場所です。このフロアに大麦を敷いて、発芽を均一にさせるために、人が攪拌します。見学したときはフロアに大麦はありませんでした。

このフロアで、スズメの死骸を見つけてしまったのはちょっとショックでした。。。

攪拌は手作業でこんな感じの道具を使うらしいです。

こちらがキルニング(Kilning)という麦芽の成長を止めるために熱風によって乾燥させる工程です。ピート(泥炭)を燃料とすることで、スモーキーフレーバー(煙っぽい香り)を麦芽に付けることができます。アイラウイスキーのスモーキーさはこの工程から来ているようです。

とてもスモーキーな良い香りが充満している空間でした。

外から見たキルニングの建物の様子(たぶん左側)。

次は、マッシング(Mashing)という、こちらの大きな容器に麦芽を水と混ぜて糖化させる工程です。

そして、この中で発酵(FERMENTATION)させます。

近くに制御盤のようなものがあり、しっかり工程制御されているのがわかります。ディスプレイに、前のラフロイグの保有会社であるBeamの文字が表示されています。

そして、蒸留(Distilling)の工程です。ポットスチルと呼ばれる蒸留器が並んでいます。

こちらに蒸留された透明のウイスキーが注がれるみたいです。

外に出ると、ウイスキーの樽が放置されています。熟成前に一定期間の野晒し(のざらし)にするのがウイスキーの味に影響するらしいです。海の潮風にさらすのがポイントのようです。

こちらが樽を長期間保存(熟成)させておく倉庫です。最低3年間は保存されるらしいです。

蒸留所内はこんな感じです。ピート(泥炭)を保管している倉庫もあります。

最後に、ラフロイグウイスキーの試飲です。ウイスキーと一緒に食べる甘いお菓子も用意されています。

私はQUARTER CASKというのが飲みやすくて気に入りました。通常の樽の1/4の樽を使うことで、樽に接する表面積を増やして熟成スピードを早めることができるとか。

ウイスキーをお土産用に購入することもできます。私も25年もの(£270)を購入しました。ラフロイグのグッズも販売されています。

他のツアー

私が参加したEXPERIENCE TOURの他にもいくつかのツアーがあります。ツアーの詳細はこちらのラフロイグホームページ内のツアーに書いています。

  • TASTE OF FRIENDSHIP(45分、£40、平日15:30)
    試飲のみの体験です。4つのドラム(樽)を体験できます。
  • DISTILLERS WARES(2時間、£70、毎日10:00)
    モルティングから熟成までの蒸留所ツアー。倉庫でウイスキーカスク(樽)から直接試飲することができます。また、気に入ったカスクの250mlのボトルやラフロイグのグラスがプレゼントされます。
  • WATER TO WHISKY EXPERIENCE(5時間、£110、4月~9月 12:00 7人まで)
    蒸留所ツアーに加えて、ラフロイグの水源とピート(泥炭)畑へのピクニックランチを行います。さらに、3つのカスク(樽)からの試飲と、250mlボトルのプレゼントがあります。

ツアーとは別に、ラフロイグ蒸留所には、ラフロイグバー(Laphroaig Bar)があります。毎日10:30~16:30まで営業しています。ラウンジでくつろぎながら飲んだり、外の景色を楽しみながらウイスキーを飲むことができます。予約の必要はなく、営業時間内に立ち寄って飲むことができます。

と〜げ

いつか参加してみたいものです。

ラフロイグ蒸留所まとめ

  • ラフロイグ蒸留所は1815年に設立。現在はサントリーが保有。
  • ラフロイグ蒸留所はポートエレンにある。バスかタクシーで移動。
  • ラフロイグ蒸留所のツアーは、1時間£10。製造工程の見学ができる。
  • ツアーには複数あり、試飲やピクニックを行うものもある。

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