エックスサーバーでPHPのバージョンを変更する方法|8.3に上げてWordPressの更新を復活させるまで

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エックスサーバーでWordPressを運用していて、「WordPress 7.x は PHP 7.4 以上が必要なため更新できません」「この更新は現在使用中の PHP のバージョンでは動作しません」といった表示が出て止まっている人向けの記事です。

私のこのブログも、つい先日まで PHP 7.2.34 で動いていました。2026年10月のPHP脆弱性「PHP2Shell」の騒動をきっかけに PHP 8.3.36 へ切り替え、止まっていたWordPress本体とプラグインの更新をすべて終わらせたので、その手順をそのまま書きます。作業時間は確認込みで15分くらいです。

先に結論:手順は5ステップ

  1. バックアップを取る
  2. テーマとプラグインを先に最新にする
  3. サーバーパネル「PHP Ver.切替」で 8.3 を選んで「設定する」
  4. サイトの表示と管理画面を確認する(崩れたら同じ画面で元に戻す)
  5. WordPress本体を更新する

順番が大事です。特に「テーマとプラグインを先に」を飛ばすと、PHP 8 非対応の古いプラグインでエラーが出ることがあります。

今のPHPバージョンを確認する

WordPress管理画面の「ツール → サイトヘルス → 情報 → サーバー」に「PHP バージョン」が表示されます。または、エックスサーバーのサーバーパネルで「PHP → PHP Ver.切替」を開くと、ドメインごとの現在のバージョンが一覧で出ます。

2026年10月時点の目安はこうです。

  • 8.3 / 8.4 / 8.5:サポート中。そのままでOK(エックスサーバーの推奨は 8.3)
  • 8.2:2026年12月末でセキュリティサポート終了。年内に上げる
  • 8.1 以前:サポート終了済み。今すぐ上げる

STEP1:バックアップを取る

エックスサーバーには自動バックアップが標準で付いています(サーバーパネル「バックアップ」から復元可能)。ただ、作業直前の状態に戻したいなら、BackWPupなどのプラグインか、サーバーパネルの「バックアップ → 手動バックアップ」で取っておくと安心です。

正直に書くと、私はPHPの切り替えだけなら「戻せるから」とバックアップを飛ばしがちです。ただ、そのあとのWordPress本体のメジャーアップデートはバックアップを取ってからやるべき作業です。

STEP2:テーマとプラグインを先に更新する

WordPress管理画面「ダッシュボード → 更新」で、更新できるテーマ・プラグインをすべて更新します。

ここで「この更新は現在使用中の PHP のバージョンでは動作しません」と出るプラグインは、PHPを上げたあとに更新できるようになるので、いったん飛ばしてOKです。私の場合は Autoptimize、BackWPup、Site Kit by Google、Table of Contents Plus の4つがこれに該当しました。

逆に、何年も更新されていないプラグインが有効になっている場合は、PHP 8 で動かない可能性があります。「最終更新が3年以上前」のプラグインは、この機会に代替を探すか無効化を検討してください。

STEP3:サーバーパネルでPHPバージョンを切り替える

  1. Xserverアカウントにログイン → 「サーバー管理」でサーバーパネルを開く
  2. 左メニュー「PHP」→「PHP Ver.切替」
  3. 対象ドメイン(例:toge510.com)の行の「編集」をクリック
  4. 「変更後のバージョン」で PHP8.3.36(推奨) を選択
  5. 「設定する」をクリック

これだけです。反映は即時で、再起動や申請はありません。一覧の「現在のバージョン」が 8.3.36 に変わっていれば完了です。

ポイントは、ドメイン単位で切り替えられることです。複数サイトを運営している場合は、1サイトずつ試せます。また、選択肢に「(非推奨)」と付いている古いバージョンも残っているので、問題が出たら同じ手順で元に戻せます。

STEP4:サイトの表示を確認する

切り替えたら、以下を一通り見ます。

  • トップページ
  • 記事ページ(古い記事と新しい記事を1つずつ)
  • カテゴリーページ
  • 管理画面(ダッシュボード、投稿一覧、編集画面)
  • お問い合わせフォームなど、プラグインで動いている機能

真っ白になる、エラーメッセージが出る、という場合はほぼテーマかプラグインの非対応です。サーバーパネルでPHPを元に戻してから、原因のテーマ・プラグインを更新または無効化し、もう一度切り替えてください。

私の場合、PHP 8.3 への切り替え自体は問題なしでした。そのあとテーマ(SANGO)を 2.x から 3.x に上げたときにサイドバーのCSSが少し崩れましたが、これはPHPではなくテーマのメジャーアップデートが原因で、追加CSSで修正しています。

STEP5:WordPress本体を更新する

「ダッシュボード → 更新」を開くと、さっきまで「PHP バージョン7.4以上が必要なため、更新できません」と出ていたWordPress本体の更新ボタンが押せるようになっています。「バージョン x.x.x–ja に更新」をクリックして、メンテナンスモードが解除されるまで数分待ちます。

完了したら、STEP2で飛ばしたプラグインもこの画面から更新できます。すべて終わると「最新バージョンの WordPress をお使いです」「プラグインはすべて最新版です」と表示され、サイトヘルスのステータスも「良好」になるはずです。

よくあるつまずき

切り替えたのにサイトヘルスのPHPバージョンが変わらない

キャッシュ系プラグイン(Autoptimizeなど)やブラウザのキャッシュが残っていることがあります。プラグインのキャッシュを削除して、管理画面を再読み込みしてください。

管理画面にログインできなくなった

サーバーパネルからPHPを元のバージョンに戻せば復旧します。原因は古いプラグインであることが多いので、FTPかサーバーパネルの「ファイルマネージャ」で wp-content/plugins/ 内の怪しいプラグインのフォルダ名を変更して無効化し、再度試してください。

「PHP Ver.切替」に新しいバージョンが出てこない

かなり古いサーバー(旧世代機)だと選択肢が限られることがあります。その場合はXserverアカウントの「新サーバー簡単移行」で新しいサーバーに移行すると選べるようになります。

まとめ:古いPHPのまま放置するメリットはない

PHPを上げるのを後回しにしていた理由は、だいたい「壊れたら怖いから」だと思います。エックスサーバーの場合はドメイン単位で即時に切り替えられて、同じ画面で戻せるので、この心配はほぼ不要でした。WordPressやプラグインの更新が止まっている状態のほうがよほど危険です。

なお、2026年10月のPHP2Shell騒動では、エックスサーバーがサポート切れのPHP 5.6〜8.1にも独自パッチを当ててくれました。その経緯はPHP2Shell騒動で実感した、エックスサーバーを使い続ける理由に書いています。

エックスサーバー公式サイトを見る

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