この記事では,会社を退職して,確定申告を自分で初めてする場合の方法について紹介します.
会社を退職して再就職せずに年を越した人は自分で確定申告しなければなりません.会社員は会社が全部やってくれるので,確定申告のやり方とかわかりません.
私も,何をやればいいの?という感じでした.
でも1つ1つネットで調べて,なんとか確定申告することができました.何もわからなかった元会社員の私が初めての確定申告について書きます.
確定申告とは
1年間の所得を税務署に申告して,納付すべき所得税額を確定する手続きのことです.
1年間とは,1月1日〜12月31日を指します.所得の申告時期は翌年の2月16日〜3月15日です.具体的にやることとしては,自分の住所地を管轄する税務署に確定申告書を提出・送付する必要があります.
基本的に,申告期間を過ぎるとペナルティ(無申告加算税,延滞税等)があります.要するに,余計にお金がかかってしまいます.しかし,確定申告によって還付金がもらえる人は,申告時期を過ぎてもペナルティがありません.
還付の場合は,過去5年に遡って申告が可能です.つまり,5年遅れて申告しても良いです.
参考 No.2024 確定申告を忘れたとき所得税 | 国税庁ちなみに,還付金額は会計ソフトのfreeeを使用すると,簡単に計算できます.
とりあえず,還付金を計算してプラス(還付金がもらえる)なら,申告期間が過ぎてゆっくり申告しても大丈夫です.
確定申告は,会社員の場合,会社がやってくれます.それが,年末調整です.年末調整は,毎月給与から引かれている所得税(源泉徴収)を,1年の所得税が確定する年末に清算する仕組みです.
会社を退職した場合でも,年末調整が済んでいれば,個人で確定申告する必要はありません.
確定申告の方法
確定申告の方法としては,まず確定申告書類を作成して,それを税務署に提出します.
確定申告書類の税務署への提出方法は大きく3つあります.
- 税務署に直接持っていって提出する.
- 郵送で提出する.
- e-Taxを使ってオンラインで提出する.
e-Taxはオンラインで確定申告ができるサービスです.ただし,これには,ICカードリーダーが必要なので今回はパスします.
今回は,「税務署に直接持って行って提出」する方法を選択しました.
確定申告書類の作成
書類の作成は,国税庁の確定申告書類作成コーナーでできます.会計ソフトのfreeeでもできます.
今回は,例として,2017年の7月に会社を退職して,その後,仮想通貨で収入があった場合を想定して,確定申告書を作成していきます.また,国税庁の確定申告書類作成コーナーを使います.
- 「作成開始」ボタンをクリックします.
- 「書面提出」をクリックします.
- 「下記のチェック項目については,すべて確認済みです」にチェックをいれて,「事前準備終了」をクリックします.
- 今回は,所得税の確定申告なので,「所得税コーナーへ」をクリックします.
- 今回は,給与とその他の所得についての確定申告なので,中央の「左記以外の所得のある方(全ての所得対応)」の「作成開始」をクリックします.
- 作成する確定申告書の提出方法は,「確定申告書等を印刷して税務署に提出する」を選択します.
- 申告の種類は,青色申告の承認を受けている場合はチェックを入れてください.今回は,受けていないのでチェックなしにします.
- 申告者の生年月日を入力します.
- 入力フォームについてはどちらでもいいのですが,今回はチェックなしにします.
では,ここから,以下2つの所得について記入していきます.
- 会社での給与所得
- 仮想通貨の雑所得
会社での給与所得
源泉徴収票を元に,入力していきます.
- 給与・賞与:1,997,955円
- 源泉徴収額:55,390円
- 社会保険料等の金額:194,413円
- 給与所得の「入力する」をクリックします.
- 源泉徴収票に記載してある「①支払金額」と「②源泉徴収額」を記入します.
- 源泉徴収票に記載してある「⑧社会保険料等の金額」を入力します.
- 「 いずれも記載がない」にチェックを入れます.
- 源泉徴収票に記載してある㉓支払者の住所と氏名を入力します.
※会社退職後に払っていた国民年金保険料の金額の入力はここではしません(後でします).
- 急所所得の入力内容を確認してOKなら終了です.
※ あまりないケースですが,2社に勤めていた場合は,「もう1件入力する」をクリックして記入してください.
仮想通貨の雑所得
仮想通貨の収益は雑所得となります.
- 雑所得のその他の「入力する」をクリックします.
- 上記以外(報酬等)の「入力する」をクリックします.
- 種目に「仮想通貨」を入力します.また,名称に「Coincheck等各種仮想通貨取引所」と入力します.名称は各取引所ごとに入力してもいいし,まとめて書いてもいいです.場所はとくに入力しなくてもよいです.
そして,収入金額,必要経費を入力します.
- 雑所得の内容を確定してOKなら完了です.
所得の入力が完了したら,「入力終了(次へ)」をクリックします.
国民健康保険料・国民年金控除
- 社会保険料控除の「訂正・内容確認」をクリックします.
- 支払った国民健康保険と国民年金を選んで,支払い保険料を入力します.
他の控除があれば入力しましょう.
では続きの説明をしていきます.
- 還付金を確認します
- 「住民税・事業税に関する事項」をクリックします.
「自分で納付」を選択します.
- 住所・氏名等を入力します.
- 還付金を受け取る金融機関情報を入力します.
- マイナンバーを入力します.
- 印刷ボタンをクリックすると,PDFがダウンロードされます.
印刷終了をクリックして終了です.
捺印が必要な箇所があるので,印刷した書類に,印鑑を押すのを忘れないようにしましょう.
また,本人確認書類のコピー,給与所得の源泉徴収票(原本),国民健康保険料や年金の納付書証書を貼り付けましょう.
確定申告書類の提出
確定申告書類を所定の税務署に行って,提出すれば完了です.
還付金の受け取り
還付金の受け取りは,申告書内で記入した口座に振り込まれます.通常,提出から1か月〜1か月半程度かかります.私の場合,5月に提出したので,16日後に還付金が振り込まれました.
最後に
今回は,国税庁の確定申告書類作成コーナーで確定申告書を作成しました.会計ソフトのfreeeで確定申告書を作成するのも結構イイです.これは質問に答えていくだけで簡単に確定申告書を作ることができます.
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