エストニアとロシアの国境沿いに位置する都市ナルヴァを観光してみた!

エストニアの東側,ロシア国境沿いにあるナルヴァに来ています.エストニア第三の都市です.

今回は,ナルヴァを観光してみたので,その様子をゆる〜く書きたいと思います.

 

ナルヴァについて

基礎情報( ナルヴァより)

  • エストニアの東に位置する第三の都市.人口66,000人.
  • ロシアとの国境沿いの都市である.(▽橋の向こうがロシア)
  • 人口の95%がロシア系住民である.ロシア語の表示が非常に多く感じました.
  • 第二次世界対戦では,激戦区となり,ソ連の空爆により多くの街並みが破壊された.

 

歴史( ナルヴァより)

  • 記録では,12世紀ごろから始まる.当時はデンマークによって支配されていた.
  • その後,リヴォニア帯剣騎士団,モスクワ大帝国,スウェーデン,ドイツ,ロシア帝国など支配者が変わりゆく.
  • 第一次世界大戦では,ドイツの支配化に置かれた.
  • 1940年にソヴィエト連邦によって併合され、エストニア系住民はソ連軍によって迫害を受けた。その後、ドイツ軍に占領された.
  • 第二次世界大戦が勃発すると、ナルヴァは激戦地となった。
  • 1944年のナルヴァの戦い(ドイツvs.ソ連)では,ソ連軍が空爆をおこなったため,ナルヴァは徹底的に破壊された。
  • ソ連の統治下では,ナルヴァにエストニア人が帰還することは禁止されたため,街の人口分布はほぼロシア人となった.また,ナルヴァ川東岸地域はロシア領に編入された.
  • 1991年にエストニアが独立,ナルヴァもエストニアに属することになった.

 

アクセス

タリンからのアクセスは以下過去記事をどうぞ.

エストニア タリンからナルヴァへ電車で行く
エストニア ナルヴァからタリンへバスで行く

ナルヴァの観光スポット

ヘルマン城

1256年にデーン人によって建てられた城です.1347年にリヴォニア帯剣騎士団にこの地域は売られて,城の所有権も変わりました.1492年,川の反対側のイヴァンゴロドの城塞(モスクワ大帝国が検察)完成のタイミングでタワーが建てられたそうです.第二次世界大戦では,ナルヴァの街同様,大きな被害を受けて,1970~1980年代に改修されました.

こちらが城内から撮った写真です.

 

城は外壁に囲まれています.

 

イヴァンゴロドの城塞も見えます.

 

現在,場内は博物館になっています.チケットは3€です.

館内は,歴史の展示も見ることができます.

 

1829年当時の写真が展示されていました.約200年前ですが,現在と同じくイヴァンゴロドの城塞があります.

同じようなアングルで,私が撮った現在の写真がこちらです.比較してみると,なんか結構感動です.

 

こんな感じで登りながら,展示を見るという感じです.

 

城の上の方まで登ると,ナルヴァの街並一望できます.ただ,窓が小さくて見にくいです.

 

タウンホールが見えます.

 

ナルヴァの街並み.ソビエト感...

 

イヴァンゴロドの城塞.

 

ナルヴァ城をLive中継しているサイトがあります.中洲や城の様子がここで見れます.

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ナルヴァ川の中洲

ナルヴァ川が,エストニアとロシアの国境です.この川の中洲に行くことができます.特に何かあるわけではありませんが,ロシアまで数十メートルという場所です.私の人生において,最もロシアに近づいた瞬間でした.ここからヘルマン城やイヴァンゴロドの城塞を見るのもおすすめです.

場所は,地図上ではここです.

 

中洲には,釣り人が結構います.

 

フナのような魚が釣れるようです.袋に入れているということは持ち帰って食べるのだと推測できます.これを食べるなんて,驚愕です.

 

中洲は非常にきれいな場所です.カモがいました.

 

ロシアのイヴァンゴロドの城塞,こんなに近いのに,あそこに行くにはビザをとったりと,中々大変です.近いうちに,ロシアに行ったら,行ってみたいものです.

 

ヘルマン城やイヴァンゴロドの城塞の両方を見るには,絶好の場所です.

 

増水していて,ベンチが悲惨な状態になってました.

 

 タウンホール(旧市街)

かつては旧市街の中心だったタウンホールです.第二次世界大戦でナルヴァの町は破壊されたため,かつての旧市街の建物はこのタウンホールくらいしかないそうです.ちなみにこの横はナルヴァ大学です.

タウンホール近くの街並です.

 

INFO.

 

ナルヴァの様子

ソ連統治時代の影響により,街並みはソビエト色が非常に強く感じました.

 

この建物の上の部分は何なのか,わからない.

 

最後に

ナルヴァはタリンとは全然違うところでした.ナルヴァには,タリンのような美しい旧市街はありません.ソビエト色の強い非常に寂しいまちに感じました.

国境がとても不思議な感じがしました.日本は島国なので,国境を意識することはほとんどありません.ナルヴァでは,ロシアがすぐ近くにあり,ロシアには徒歩で渡っている人もたくさんいました.

徒歩で橋を渡って国境越えしている人が見えます.

 

ナルヴァ側の向こうに見えるロシアの都市,イヴァンゴロドの街並み.ロシア人の姿も見えます.

 

国境っていうと,軍の警備とかすごいイメージがありましたが,ここはそんな雰囲気はありませんでした.簡単に渡ろうと思えば渡れそうでした.

エストニア観光情報まとめ

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