この記事では,セカンドオピニオンの受け方と流れについて紹介します.
セカンドオピニオンとは,治療方法に関して,今かかっている医師(主治医)ではない別の医師に意見を求めることです.
と〜げ
セカンドオピニオンという言葉は知っていましたが,どうやって受けるのか?は知りませんでした.
今回は,私の実体験に基づいて,セカンドオピニオンの受け方と流れについて説明していきます.
ここから書くことは,あくまで,私の実体験や,私の考えによることです.正解ではないことや,人それぞれの部分もあるので,鵜呑みにせず,うまく参考にしてもらえればと思います.
セカンドオピニオンとは
『今かかっている医師(主治医)ではない別の医師に意見を求めること,またはその意見のこと』です.
例えば,今,あなたが,病気でA病院のA先生にかかっているとします.そして,手術をした方がイイと言われたとします.
手術って,結構怖いじゃないですか? 合併症とかもあるし,命を落とすかもしれません.本当に手術をするべきなのか?とか考えると思います.
そんなときに,他の先生(B病院のB先生)に意見を求めることをセカンドオピニオンといいます.
意見そのものを,セカンドオピニオンと呼びますし,意見を求める行為も,セカンドオピニオンと呼びます.
他の医師の意見をセカンドオピニオンと呼ぶのに対して,主治医の意見をファーストオピニオンと呼びます.
セカンドオピニオンをする目的
なぜ,セカンドオピニオンをする必要があるのか?
私なりの答えだと,『今後の治療方法を決める』ためです.
そもそも,なぜ,セカンドオピニオン(他の医師の意見)を求めたいと思うのか? それは,ファーストオピニオン(主治医の意見)に十分な納得をしていないからです.
ファーストオピニオンに対して,本当にその治療方法でイイのか?,他の選択肢はないのか?という疑問や不信を抱いていて,今後の治療方法を決めかねているから,セカンドオピニオンを受けようと思うわけです.
納得して今後の治療方法を決めるために,セカンドオピニオンを受けるのです.
セカンドオピニオンの質問準備は大切
上記で書いた『今後の治療方法を決める』という目的を持って,セカンドオピニオンに臨む必要があります.そして,この目的を達成するために,セカンドオピニオンの質問で何を聞くかについてしっかり準備していく必要があります.
質問を準備していかないと,当日何も聞けずに,セカンドオピニオンを受けたけど,結局,どうすればいいかわからない!?なんてことになってしまう危険性があります.
事前に紙に書き出してから,セカンドオピニオンに臨みましょう.
私がセカンドオピニオンを受けたときは,まず,先生から,『何を聞きたくて,セカンドオピニオンを受けたんですか?』と聞かれました.
しっかり準備して臨みましょう!
セカンドオピニオンについて事前に知っておくべきこと
いくつか事前に知っておくべきことがあります.一つ一つ説明していきます.
ファーストオピニオン(主治医の意見)を十分に理解すること
セカンドオピニオンを意味あるものにするためにも,ファーストオピニオン(主治医の意見)を十分に理解することが重要です.ファーストを理解していない状態で,セカンドオピニオンを受けても,何を質問していいかわからなかったり,両者の比較をすることが出来ません.
ファーストオピニオンで,手術を勧められていたら,手術を勧める理由は何か?手術と他治療の選択肢のそれぞれのメリット・デメリットくらいは完璧に理解しておく方がイイと思います.
私は,主治医に手術を勧められたときは,1時間半くらい色々質問したりしながら話を聞きました.また,自分でもネットで情報収集しました.
セカンドオピニオン先の選び方
色んな方法があるかと思いますが,私の場合,実家の県で治療を受けるつもりだったので,その県内の病院を中心に,自分の病気に詳しい先生のいる病院をネットで探しました.
あくまで私の場合ですが,県内の病院を調べて,ホームページに私の病気について詳しく書かれている病院でセカンドオピニオンを受けることにしました.
ちなみに,セカンドオピニオン外来を設置している病院でしかセカンドオピニオンを受けることは出来ません.
方法は色々ありますが,自分で病気について勉強して,自分で情報収集することが大切だと思います.基本的に誰も手を差し伸べてはくれません.自分でやるしかありません.
セカンドオピニオンは保険適用外
公的保険は適用されないので,完全自費診療になります.病院によって料金は違いますが,私が受けた病院では,1時間:1万円,1時間半:1.5万円でした.
セカンドオピニオンは転院(病院・主治医を変更)ではない
セカンドオピニオンは,あくまで,他の医師の意見を求めることで,主治医を変える(病院を変える)ことではありません.なので,基本的に,セカンドオピニオンを受けたあとに,元の病院の主治医と今後の治療方法を決める必要があります.
そこで,転院(病院・主治医を変更)したいのであれば,元の病院の主治医にその旨を伝えて,転院の紹介状を書いてもらうことになります.
セカンドオピニオンの受け方と流れ
では,セカンドオピニオンを受けるにはどうしたらイイのか?いきなり他の病院に行って,セカンドオピニオン受けたい!と言っても,受けることが出来ません.
セカンドオピニオンの受け方と流れについて説明していきます.
私の体験を元に,時系列的に説明していきます.
8月24日:手術を勧められて,セカンドオピニオンを希望する
主治医から,肺の一部を切除する手術を勧められました(ファーストオピニオン).
本当に手術でイイのか?他にイイ選択肢がないのか?と思ったので,セカンドオピニオンを受けたいという希望を伝えました.
ただ,この時点で,どの病院のどの先生のセカンドオピ二オンを受けたいかが決まっていなかったので,次回の診療日までに,セカンドオピ二オンを受けたい希望先の医療機関を伝えることになりました.
8月31日:セカンドオピニオンを正式に希望する
セカンドオピニオンを受けたい病院が決まったので,正式にセカンドオピニオンを希望しました.
私がしたことは,以下2つを伝えただけです.
- セカンドオピニオンを受けたい病院と先生
- セカンドオピニオンの希望日時
この2つを伝えたら,あとは,病院の事務の人が,私の治療情報(検査結果,CT画像など)と紹介状をセカンドオピニオンの希望先に送付してくれて,希望日時も伝えてくれました.
そして,後日(私の場合,土日挟んですぐに)セカンドオピニオンの受診日時を電話で伝えてくれました.
私の場合,ほとんど病院がやってくれましたが,事前に自分でセカンドオピニオンを受けるための手続きについてホームページで確認しておいた方がイイと思います.
9月14日:セカンドオピニオンを受診する
治療情報(検査結果,CT画像など)と紹介状を送付済みなので,私は保険証だけを持って,受診日時にセカンドオピニオンを受けました.
9月21日:主治医と今後の治療方針を決める
セカンドオピニオンの結果を受けて,改めて,元の病院の主治医と今後の治療方法について決めます.
私の場合,手術することと,セカンドオピニオン先の病院で手術をしたいことを伝えました.
ここで,セカンドオピニオン先の病院で治療を受けるために,主治医を変える紹介状を書いてもらいます.また,診療希望日時を伝えました.
そこから,また事務の人が,セカンドオピニオン先の病院と連絡をとってくれて,診療希望日時が決まりました.また,予約票(受診のときに持っていくもの)を渡されました.
以上,セカンドオピニオンの受け方と流れはこんな感じです.
セカンドオピニオンまとめ
- セカンドオピニオンとは,『今かかっている医師(主治医)ではない別の医師に求める意見のこと,またはその意見を求める行為のこと』
- セカンドオピニオンの目的は,『今後の治療方法を決める』
- 事前に質問を準備することは大切である
- セカンドオピニオンについて事前に知っておくべきこと
- ファーストオピニオン(主治医の意見)を十分に理解すること
- セカンドオピニオン先の選び方
- セカンドオピニオンは保険適用外
- セカンドオピニオンは転院(病院・主治医を変更)ではない
- セカンドオピニオンの受け方と流れ
- 主治医に,セカンドオピニオン希望する
- かかっている病院に,希望病院・医師と希望日時を伝える
- セカンドオピニオンを受診する
- 主治医と今後の治療方針を決める
今回紹介したことは,すべて私の場合です.鵜呑みにせず参考にする程度にしてください.
結局,自分の病気のことだから,自分で動いて,自分で調べて,自分で決めるしかないと思います.
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